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故人を偲ぶ気持ち

2019年07月31日

日々、ご葬儀やお墓のご相談をお受けいたしまして、お話を聞かせていただいておりますと、

「ああ、10年前と事情や考え方が変わってきているな・・・」と感じる事が多々ございます。

 

ご葬儀ひとつをとってみましても、従来のお通夜・葬儀告別式という流れだけでなく、最近は葬儀告別式のみを執り行う「一日葬」や

お式を執り行わず火葬のみをする「直葬」など、ある意味では簡略化したかたちで故人をお送りするケースが増えてきているとお聞きしますし、

また、お通夜・葬儀告別式を執り行うにおいても、町内の方々や仕事関係の方々の一般参列をご辞退されて、近親者のみで執り行う「家族葬」が

主流になってきているようです。

 

さらに、お墓に関しても、跡継ぎが途絶えることを前提として、立派な墓石を建立せずに「永代供養墓」を検討されるお方様がたいへん多くなってまいりました。

 

これらの原因は「核家族化」によるものだといわれております。

 

確かに、現代の事情を踏まえると、ご先祖の代から同じ地で脈々と生涯を過ごすという時代ではないのかもしれません。

もちろん、そういったお方様もいらっしゃるとは思いますが、ほとんどのお方様は家族単位で移動しながら生涯を送られるのでしょう。

 

これからも、時を経て、ご葬儀やお墓に対する考え方やかたちはどんどん変化していくと予想されます。

しかしながら、時代が変わろうとも、変わらないものがあると思います。

 

それは「故人を偲ぶ気持ち」だと思います。

 

誰もが自分がこの世に存在していることに感謝をし、ひいては自分を生み出してくれたご先祖様に感謝の想いを持っていると思います。

ご先祖様をないがしろにしてもよいと考える方はいないと思います。

 

前述のように、ご葬儀やお墓に対して、ある意味において簡略化されている中で、

「こんな粗末なお葬式で故人が可哀そう・・・」

「お墓を建てないと故人も浮かばれませんよね・・・」

といった声をよくお聞きしますが、「故人を偲ぶ気持ち」があれば、かたちはどうあれ問題ないと思います。

 

一番大切なことは、ご遺族の方々が悔いの残らない御供養をされることだと思います。

 

御供養のかたちはいろいろございます。

不安やお迷い事がございましたら、お気軽にご相談くださいませ。